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初めての出張、行き先はどんな国?

前回のコラムではコロナ禍での出張の様子を空港でのPCR・抗原検査等を中心にお伝えいたしました。第2回目となる今回は、同じジブチのプロジェクト・チームからYさんにレポートをお願いしています。実はYさん、このジブチ出張が初めての海外出張でした。どんな国だったのでしょうか。

・ジブチ共和国について

今回、私が初めて出張に行くことになったジブチ共和国とは、アフリカ北東部に位置するアフリカ大陸の中でもとても小さな国です。国土面積は日本の16分の1ほどで、四国と同じぐらいの大きさです。
民族構成は主に、ソマリ系のイッサ族とエチオピア系のアファール族で構成されています。
「世界一暑い国」と言われ、最高気温が70度を記録したこともあり年間の平均気温が30度を超える非常に過酷な気候の国です。そのため、農作物などが育たず経済のほとんどを運輸業、軍駐留による利用料に頼っています。
日本ではあまり馴染みのある国ではありませんが、最近では2011年にソマリ沖で頻発する海賊に対する軍事活動拠点として、自衛隊の唯一の海外拠点を開設したこともあり知っている方もいるのではないでしょうか。

・気候や市内の様子

ジブチケンピンスキーホテルの外観

そんなジブチ共和国へは2020年12月13日に日本を出発し、翌14日に到着しました。
日本を出国したのが冬だったということもあり、ジブチに到着した時こそ蒸し暑いと感じましたが滞在期間中はとても過ごしやすい気温で、むしろ朝晩は少し肌寒いほどでした。
市内に車を走らせると、フレンチコロニアル様式の建物が建ち並ぶ中にイスラム教の礼拝堂であるモスクが点在し、とても独特の雰囲気があります。日本のゼネコンが建設したジブチケンピンスキーホテルをはじめ、大型のショッピングモールにはファーストフード店や映画館など、イメージしていたアフリカとのギャップを感じました。
一方で、市内から少し離れると砂漠状の平野に山並みが広がり、そこには建設途中の住宅や建築物が建ち並び、ヤギやヒツジが闊歩している姿を見ることもできました。

サイト周辺の様子
現地での食事。名称は不明。

・現地の人々との交流

現地の授業風景

市内では日本語で話しかけてくる人や、日本のアニメや漫画を知っている人など、日本に対してとても好意的なのだと感じました。訪れた学校では子供たちが笑顔で活発に授業を受けており、好奇心旺盛で素直そうな印象を受けました。

現地の既存学校(フクザワ)を訪問した際に案内してくださった副校長が、「私もこの学校に通い教育を受けました。この学校で働くことができて感謝しているし誇りに思っています。」とおっしゃっていました。改めて学校建設や教育の大切さ、そして、それらを含めたたくさんの要素が合わさり国の形成につながっていることを実感しました。
私が携わったのはプロジェクトの一端ではありますが、こうして現地の様子を目で見て肌で感じることできとても勉強になる出張でした。