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ガーナ出張:食・建築・ホテル・コロナ情報

2021年も春を迎え、新型コロナウイルス感染症の流行によりストップしていた工事や海外出張が弊社でも少しずつ再開しはじめています。その中から、今回はガーナプロジェクトチームのYさんのレポートです。
なお、出張メンバーは全員、帰国後2週間の検疫隔離を終え、無事に国内業務に復帰しております。

2021年3月20日から4月17日までアフリカのガーナへ出張に行きました。首都アクラに11日、北部のタマレに18日滞在しました。滞在期間中に得た情報や感じた事をカテゴリー別で載せているので興味のある部分のみ読めるようにもなっています。今後ガーナへ行かれる方の何かの役に立てれば幸いです。

・食事
ガーナの人は辛いものが好きなのか、現地料理がとにかく辛いです。味付けは美味しいのですが、お腹が弱い人は要注意です。私は現地料理(ジョラフライスやRed Red 、Banku with Jerk Chiken等)を食べる度にお腹を壊していました。

ジョラフライス(辛い油飯)
ジョラフライス(辛い油飯)
Red Red(辛い豆料理)
Red Red(辛い豆料理)
Banku with Jerk Chicken(Bankuはコーンとキャッサバを混ぜて発酵させたもの)
Banku with Jerk Chicken(Bankuはコーンとキャッサバを混ぜて発酵させたもの)

現地料理の中でも道端等で売っているケバブはお勧めです。カレー粉に似た謎のパウダーをかけて食べるのがガーナ流だそうです。食後にお腹を壊してしまうかと警戒してましたが、購入後にも再び焼いてくれるので心配いりませんでした。他にもヤム芋チップスやフライドプランテンが美味しかったです。

ケバブ:真ん中はホロホロ鳥の丸焼き
ケバブ:真ん中はホロホロ鳥の丸焼き
玉ねぎを挟んだケバブ
玉ねぎを挟んだケバブ

また、ガーナのレストランでは注文してから料理が出てくるまで1時間程待つ必要があり、食べるまでに時間が掛かります。待ち時間が勿体なかったので、昼食はよくファストフードのKFC(ケンタッキー)に行きました。夕食はなるべく食事を早く出してくれて且つ美味しいレストランを利用していました。オススメできるレストランを下記に紹介します。どのレストランも20~30分程で料理が出て来ます。

アクラ:
Zion Thai (タイ料理) :画鋲: :tripadvisor:
Tip Top(中華料理) :画鋲: :tripadvisor:

タマレ:
Wooden restaurant(ガーナ+他国料理) :画鋲: :tripadvisor:
OASIS restaurant (ガーナ+他国料理) :画鋲: :tripadvisor:

特にWoodern restaurant は個人的に建築空間がお気に入りです。植栽に囲まれた中、半屋外で10mスパンの大きな軒下空間で食事ができます。タマレの暑くて乾燥した気候に適した空間だと感じました。蛇カゴ+砂利を利用した内装も面白いです。鉄骨の柱が砂利で隠されていて、砂利の柱で屋根を支えているように見えます。砂利自体も建設時の残土から一部再利用したのではないかと想像しました。

Woodern restaurant 外観
Woodern restaurant 外観
Woodern restaurant 内観1
Woodern restaurant 内観1
Woodern restaurant 内観2
Woodern restaurant 内観2
Woodern restaurant 内観3
Woodern restaurant 内観3

・街
アクラの都市部はオフィスビルが点々とあり、割と発展している印象です。道路もちゃんと舗装されており、バイクより車が多く走っていました。平日午前はアクラの中心地域に向かう方面が渋滞しており、午後は逆方向が渋滞しています。休日は比較的渋滞が少なくなります。北部のタマレでは車よりバイクやトライサイクルが多かったです。

アクラのオフィスビル1
アクラ:オフィスビル1
アクラのオフィスビル2
アクラ:オフィスビル2
アクラのオフィスビル3
アクラ:オフィスビル3

主要な道路の脇ではパラソルを広げたり、頭にタライを載せたりして商品を売っている人々がおり、賑わっています。また、アクラにはマコラマーケット、タマレにはセントラルマーケットと呼ばれる中央市場があり、お店や人がひしめき合い活気があります。気を抜いたらすぐ物を盗まれそうな緊張感の中、タマレのセントラルマーケットを散策しました。牛の解体をしていたり、呪術の道具や見たことない食べ物を売っていたり、現地の生活を垣間見れる面白い場所でした。

タマレセントラルマーケット1
タマレセントラルマーケット1
タマレセントラルマーケット2
タマレセントラルマーケット2
解体された牛の頭
解体された牛の頭

・宗教
ガーナはイギリスの植民地時代の影響で国の南側にキリスト教徒が多く、北側は古代ガーナ王国時代の北アフリカとの交易活動の影響でイスラム教徒が多い国です。首都のアクラは南側に位置しており、キリスト教徒が多いのですが、市内にはトルコの支援によってモスクが建っています。異教徒間でも良好な関係が築けていることが想像できました。北部のタマレではまた違う様式のモスクを見ることができました。場所によっては泥で建てられたモスクもあるようです。

トルコの支援で建てられたアクラのモスク
トルコの支援で建てられたアクラのモスク
タマレのモスク
タマレのモスク

・ホテル
アクラ:Accra City Hotel 星4/5つ(個人評価) :画鋲: :tripadvisor:
朝食ビュッフェ付きで1泊400セディ(JICA価格)。朝食は種類が豊富。部屋は広く、仕事ができる十分なスペースの机もあります。ただし、部屋によっては浴槽がなかったり、トイレとシャワー室が一緒になっていたりするので、チェックイン時の運が試されます。8割の部屋はちゃんとトイレと浴室が別になっていると思います。警備員は敷地入口に常駐し、テロ対策で車の内部と下部を毎回チェックしていました。メイン出入口にも警備員がおり、セキュリティは万全です。また、目的地がOsu Klotteyエリア内(官庁施設多い地域)の場合、コトカ空港からOsu Klotteyエリアに向かうLiberation Rdが午前中渋滞しているので、午前から動く時に渋滞に巻き込まれない立地もお勧めポイントです。

アクラ:ホテル外観
アクラ:ホテル外観
アクラ:室内1
アクラ:室内1
アクラ:室内2
アクラ:室内2
アクラ:朝食ビュッフェ1
アクラ:朝食ビュッフェ1
アクラ:朝食ビュッフェ2
アクラ:朝食ビュッフェ2

タマレ:Mum Hotel 星2/5つ(個人評価) :画鋲: :tripadvisor:
朝食付きで1泊250セディ。朝食は毎日同じメニュー(パン、卵焼き、野菜炒め、コーヒーorミロ)。部屋には、温水シャワー、クーラー、シーリングファン、冷蔵庫、TV、机、椅子があります。仕事をするには机が狭くて暗いです。日中は周辺地域の若者がプールに集まり、クラブのように音楽をかけて騒いでいます。部屋には3段の鍵、ホテル入口には24時間警備員がいるのでセキュリティ面は安心できます。周囲にはお店等はなく散歩できるところはありません。車での移動が基本です。
現地人にタマレで1番質のいいホテルを尋ねたところ、Mariam HotelRegal Hotel を紹介してもらいました。参考まで。

タマレ:ホテル外観1
タマレ:ホテル外観1
タマレ:ホテル外観2
タマレ:ホテル外観2

・新型コロナウイルスの状況
4/18日の時点でガーナは全国で1日の新規感染者数が100人前後となっており、落ち着いた状況となっています。(ガーナ保健サービスHP
街中でもマスクを着用している人が多く、建物内に入る時には手指消毒係の人が待ち構えていて強制的に消毒されることが多々ありました。また、アクラのホテルでは口のみマスクで隠していると鼻まで隠すように注意されます。感覚として日本よりも感染対策が厳しい印象を受けました。

保健省入口前の仮設手洗い場
保健省入口前の仮設手洗い場
タマレ中央病院:一般外来入口前の手洗い場
タマレ中央病院:一般外来入口前の手洗い場

PCR検査はガーナでは入国時と出国前に受ける必要がありました。入国時の検査は事前にネットで150ドル送金し、ウェブ問診票を記入しました。検査自体は想像より早く、到着してから受付を済ませ、鼻スワブで検体を採取し、20分程度で結果と証明書を受領できました。飛行機到着からアライバル出口まで1時間以内で出られます。人によっては1時間以上かかる場合もあるようです。

PCR検査受付
PCR検査受付
ガラス間仕切りの検査ブース
ガラス間仕切りの検査ブース

出国時は出国前72時間以内の陰性証明書が必要なので任意の指定医療機関でPCR検査を受ける必要があります。(ガーナ指定医療機関リスト)私はニャホメディカルセンターでPCR検査を受けました。駐車場に設置した仮設テントで受付を済ませ、一人ずつ呼ばれて会計をし、鼻と口の両方からスワブで2個検体採取します。9人で行っても50分以内で終わりました。待ち時間の間に他にも3、4人検査に来た方がいましたが、混雑していませんでした。結果が出る時間は支払う料金によって変わります。(料金表
私は550セディを支払い、次日に受領しました。受領した陰性証明書の内容を日本国政府が指定する所定のフォーマットに書き写してから、検査を受けた医療機関の医師に署名をもらう必要があります。9人分の医師署名は30分程でもらえました。

仮設テントのPCR検査待合1
仮設テントのPCR検査待合1
仮設テントのPCR検査待合2
仮設テントのPCR検査待合2
会計・検査時のみ室内へ入る
会計・検査時のみ室内へ入る

なお、ガーナの最新の水際対策は大使館やガーナの保健省、ガーナ保健サービス等のウェブサイトから情報収集して頂くことを勧めます。

以上、短い滞在期間で得た役立ちそうな情報を記載しました。これから益々発展する勢いのあるガーナ、今後が楽しみです。