ベトナム北部山岳地域初等教育施設整備計画
背景
本プロジェクトは、市場経済の導入と対外的な経済開放政策により社会経済開発を推し進めるベトナム国に対し、人材育成を目指す教育の質的向上と量的拡大を支援するために、日本の無償資金協力事業として1993年より数次にわたり実施された教育施設整備の第5次計画となるものである。対象地域は、ベトナム国政府の要請があった北部山岳地域8省のうち、教育施設整備の遅れが著しく、特に緊急性が高いと判断されたハザン、ライチャウ、カオバン、バクカンの4省である。
プロジェクト内容
本プロジェクトでは、過去4次に亘る計画と異なり、中心となる学校(本校)に加えて、村落単位の小規模なエリアをカバーする分校を協力対象に加え、地域全体の就学環境の改善を図る手法を取り入れた。アクセスが限られた険しい山岳地帯に分散するサイトでの建設を考慮し、分校は基本的に平屋とし、現地の標準的な資材と工法に基づく、ローコストかつ維持管理費の低減を図った計画としている。