大アビジャン圏母子保健サービス改善のためのココディ大学病院整備計画
背景
コートジボワール国の首都、大アビジャン圏をカバーする三次医療施設の一つであるココディ大学病院は、1996年に我が国の無償資金協力で外来棟の建設、本館の改修が行われ、国の高度医療サービスの提供を担ってきた。しかし、大アビジャン圏の人口増加に加え、対象圏の一次及び二次医療施設の不足のため、リファレル体制が機能せず、患者が直接トップリファレルであるココディ大学病院に集中し、本来高度治療を必要とする妊産婦及び新生児への対応に支障を来している状況にある。
かかる状況の改善に寄与するべく、三次医療施設であるココディ大学病院母子保健棟の整備を行うことで大アビジャン圏における母子保健リファラル体制改善を図ることを目的とし、日本の無償金資金協力の要請がなされた。
プロジェクト内容
ココディ大学病院と協議を行い、既存病院敷地内にトップレベルの医療サービスを提供する母子保健棟の建設を計画した。調査を通じて、必要な機能、諸室と室数、設備仕様を決定し、限られた敷地に複層階の施設を計画した。同様に医療機材についても、トップレベルの母子保健医療サービスの提供が可能な内容、仕様の計画を行った。