イエメン小中学校建設計画
背景
イエメン政府は、非識字撲滅と基礎教育の普及が急務であるとし、その改善には、①基礎教育総就学率の向上、②特に女子中途退学者数の低減、③成人向け識字教育の拡充が必要であるとしていた。本計画の目的は、イエメン国政府が掲げる目標を達成するために、要請のあった10州から人口密度が高く教室不足の顕著なタイズ州とイッブ州を対象に、9年制の基礎教育校に対して不足教室の整備と教育教材の調達を行い、総就学率の改善を目指すものであった。
プロジェクト内容
施設計画にあたっては、イエメン国の伝統的な石積みによる建築形態を踏襲しつつ耐震性を確保することから鉄筋コンクリート構造とした。電力事情が整わない地方の学校が対象であることから自然採光を基本とした施設計画を行った。また夏季の通風、採光を有効に確保し、損傷、盗難に対して堅牢な構造とした。