ベトナム第三次初等教育施設整備計画
背景
ベトナムでは市場経済移行に伴い人的資源の養成を重視し、「万人のための教育」を掲げて教育開発に取り組んでいる。しかし、初等教育施設の不足、老朽化から2部・3部制授業を余儀なくされ、就学率や修了率の向上の大きな障害となっていた。これに対し、同国政府は全国30省610校の緊急整備計画を策定、第一次(紅河デルタ地域3省)、第二次(中部沿岸地域3省)に引き続いて、第三次計画として中部沿岸地域3省における初等教育施設整備について、我が国の無償資金協力を要請した。
プロジェクト内容
本計画では、ベトナム中部沿岸地域のクアンビン、クアンチ、トゥアティエンフエの3省において45校514教室の建て替え、増設による整備と教育機材の整備を行った。校舎はすべて2階建て、教室、多目的室、会議室及び校長室と教員室を組み合わせた管理室で構成し、片廊下式のシンプルな平面として、ダブルコリドー(外廊下+バルコニー)で設計した第一次計画施設からの大幅なコストダウンを図った。