カメルーン第四次小学校建設計画
背景
カメルーン国政府は「教育セクター戦略」において初等教育に置ける地域間格差の是正と質の向上を主要目標に定め、ドナーの支援を受けて積極的な教室建設及び教員養成を進めてきた。日本も全国10州のうち7州における小学校建設を継続的に援助しており、それまでに建設された教室数は1,199教室に上っていた。要請のあったアダマウア、東部、北西州はこれまで無償資金協力を実施していない3州で、全国でも教室過密度の高い州であり、都市部では多くの学校で教室当たりの生徒数が100人を上回っている。こうした状況を受け、3州における小学校建設にかかる無償資金協力が要請された。
プロジェクト内容
本計画では事業予算の制約から、英語圏に属する北西州を除外したアダマウア州及び東部州の2州を協力対象とし、10サイトで計198教室の建設と教育機材の整備を行った。校舎は教室と前室付きの校長室から成る2階建て外廊下型の教室棟と便所棟から構成し、デザインはこれまでの第一次~第三次の小学校建設計画を洗練させる形で取りまとめた。
なお、本計画ではコミュニティによる参加型学校運営管理を実現するためのソフトコンポーネントとして、学校運営・施設維持管理マニュアル・ガイドブックの作成などの活動を行った。