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マプト市医療従事者養成学校建設計画

背景

モザンビーク国は90年代前半から保健人材養成を継続的に進めてきた。この結果、保険人材数は10年間で2倍以上に増加し、改善がみられる。しかしWHOが奨励するレベルを達成するにはほど遠く、保健サービス網のさらなる拡張に必要な保健人材の増員が大きな課題となっていた。また、量のみならず質についても、カリキュラムを見直し、より質の高い保健人材の養成を目指している。
首都マプトにあるマプト市医療従事者養成学校(ICSマプト)は全国最大の規模を誇るが、上級医療従事者養成学校が同校施設を共用してからは、著しい施設・機材の不足状況にあった。また、施設的な制約から実習を重視した教育が実施できず、教育の質の問題にも影響を与えていた。
そうした背景のもと、モザンビーク国政府はICSマプトの校舎を新設し、一部の機能を移転する計画を策定、日本の無償資金協力による実施を要請した。

プロジェクト内容

本プロジェクトでは、看護師、助産師、医療技師、保健師、臨床検査技師、薬剤師の主要6コースに加えて、機材メンテナンス技師コースと歯科技師コースの8コースを対象とした施設計画を策定した。

概要は以下の通りである。
施設:演習・教室棟、事務管理・教室棟、図書・教員室棟、トイレ棟、講堂、食堂、学生寮
設備:一般的な設備のほか、医療用ガス配管、電気工・機械工用の圧縮ガス配管など
機材:実技演習室機材、生物化学演習室機材、歯科演習室機材、機材メンテナンス演習室機材

  • 計画地    モザンビーク
  • 構造     鉄筋コンクリート造、2階建て
  • 延床面積   9,768.07㎡
  • 施工     大日本土木株式会社
  • 竣工年    2016年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理