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カメルーン第一次小学校建設計画

背景

カメルーン共和国は、独立以来国民教育の役割を重視し、比較的順調に教育開発を進めてきたが、1980年代後半の経済危機の中で教育施設の整備の中止、就学率の低下、教室の過密化等による教育環境の悪化が深刻化した。財政状況の逼迫から、新たな教室の建設、既存校舎の修繕や維持管理は困難な状況にあり、政府は
ヤウンデ、ドゥアラ両市において小学校施設の建設及び教育機材の整備を通じて基礎教育環境の向上を目指すことを目的に、日本の無償資金協力を要請した。

プロジェクト内容

本計画では人口集中の著しい対象両市の小学校の教室過密状況緩和を目標に、ヤウンデで11校147教室、ドゥアラでは20校195教室の施設建設と教育機材供与を行った。計画にあたっては、自然採光、自然通風に基づいた維持管理負担の少ない計画を基本に、敷地条件と周辺環境に応じて平屋建て又は2階建て校舎を設計した。屋根は二重屋根として太陽光による輻射熱の軽減を図り、壁は穴空きコンクリートブロックを用いることにより、通風、採光を有効に確保し、損傷、盗難に対して堅牢な構造とした。

  • 計画地    カメルーン
  • 構造     鉄筋コンクリート造、平屋~2階建て
  • 延床面積   31校、342教室、合計46091.20㎡
  • 竣工年    2001年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理
  • 備考     建築主:カメルーン共和国 教育訓練国民教育省