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アフリカ理数科・技術教育センター拡充計画

背景

ケニア国では、日本国政府は「中等理数科教育強化計画 (SMASSE)」など一連の技術協力プロジェクトを通じて、現職教員研修を推進し、ケニア国ならびに近隣アフリカ諸国の理数科分野の教育の質的改善を進めてきた。これらの一連の活動拠点となっているアフリカ理数科・技術教育センター(CEMASTEA)では、増大する研修ニーズに対して施設的な制約から十分に応えることができない状況にあるため、ケニア国は同センターにおける講義棟、実験室・図書・ICT棟、講堂、事務管理棟、食堂・厨房の建設ならびに研修用機材の整備を要請し、日本の無償資金協力により実施された。

プロジェクト内容

本計画では、過去に環境影響評価の過程でプロジェクトがキャンセルされた経緯があるため、十分な環境配慮を設計・施工計画に反映する必要があった。計画・設計・施工の各段階で周辺住民が参加するステークホルダー会議を開催して合意形成を図りながら慎重にプロジェクトを進めた。また、樹木の伐採を少なくする、敷地が傾斜地である特性を活かして全ての計画室にスロープでアクセスできるバリアフリーな構成とする、地元で産出される天然石を外壁や外構に利用する、下水の高次浄化処理槽を設けてトイレ洗浄水として再利用を図るなど、環境との調和を目指した設計となっている。

  • 計画地    ケニア
  • 構造     鉄筋コンクリート造、平屋・2階建て
  • 延床面積   3349㎡
  • 施工     Epco Builders Ltd.
  • 竣工年    2013年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理