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インドネシア大学日本研究センター設立計画

プロジェクト内容

日本研究センターはインドネシアにおける日本研究の中心機関として総合的・学際的研究と日本研究専攻大学院教育を支援し、拡充する為に、日本政府の無償資金協力事業として建設された。
設計にあたってはセンターの建物を熱帯の緑の中にあるインドネシアの多様性に溶け込ませることを目指した。施設の配置はセンターの活動の中心となるセミナーホール棟を囲みながら、トロピカル地域の常道に従い東西軸を基本に回廊で結ぶオープンな配置とした。施設のどこからでも周辺の樹木が目に入ること、変化が楽しめること、全体が遊水池に向かって開けていることを重視した。
インドネシアの伝統的な建築は、その豊富な自然の恵みを得て、全て森の木から造られる。この建物にも仕上材に多くの森の木を使うことにした。 自然と共生する建築をめざして内と外との境界を明確に設けていない。空調設備の設置は最小限とし、自然通風 ・自然採光によることを計画の基本としている。

  • 計画地    インドネシア
  • 構造     鉄筋コンクリート造、2階建て
  • 敷地面積   15,600.00㎡
  • 建築面積   4,023.28㎡
  • 延床面積   6,268.72㎡
  • 竣工年    1995年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理
  • 備考     建築主:インドネシア大学