Projects

アンタナナリボ診療補助士養成学校拡張・機材整備計画

背景

マダガスカル国は、保健医療サービスの質の向上や保健医療システムの強化を重点課題と位置付け、レファラル体制の整備・強化、診療補助士の人材開発促進等の取組みを展開させていた。一次医療施設の保健センターの増設を推進し、その結果、インフラ整備では一定の成果をあげた。一方、診療補助士の養成機関の数及び施設規模が充足しておらず、特に地方において圧倒的に不足しており、養成機関の強化に力点を置いた人材養成体制の拡充及び診療補助士の確保が緊急の課題となっていた。対象協力校は、看護師と助産師の養成に加え、臨床検査技師、放射線技師、理学療法士の養成も有する唯一の診療補助士養成校であり、養成体制の中核機関と位置付けられる。昨今の診療補助士ニーズ増に対応するため、当初の6倍近くの学生を育成する必要があった。この様な状況下、マダガスカル国政府は中核養成機関としての機能改善・強化をすべく、無償資金協力を要請してきた。

プロジェクト内容

本プロジェクトはアンタナナリボ診療補助士養成学校を協力対象とし、同機関をアンタナナリボ大学病院構内に移転し、教育・学習環境を向上させ、7養成課程(看護師、助産師、心理療法士、放射線技師、理学療法士、義肢装具士、臨床検査技師)を計画対象とする施設建設・機材調達を行うものでる。これにより、従前は施設が不十分なため実施することができなかった学内実習を可能にし、講義→学内実習→臨地研修→再度講義という教育サイクルを行うことで、診療補助士の質と量の向上が期待された。

  • 計画地    マダガスカル
  • 構造     鉄筋コンクリート造、2階建て
  • 竣工年    2007年(中止)
  • 業務内容   基本設計
  • 備考     現地の治安悪化により実施設計前の段階で中止