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ナンプラ州中学校改善計画

背景

モザンビーク国は教育分野の基本計画として「教育分野戦略計画」を策定し、質の高い初等教育の完全普及と中等教育を含む初等教育後の教育機会拡充を目指していた。特に中等教育分野では、急増する就学需要に施設の供給が追い付かず、過密状況が深刻となっており、新たに設立された中学校の多くでは3部制授業が一般化して授業時間が確保できない等、施設不足による教育の質の確保が困難な状況にあった。このような状況を踏まえ、教育施設を含む社会インフラの整備が最も遅れた北部4州のうち、全国で人口が最も多いナンプラ州を対象とする11サイトの中学校施設整備について、日本の無償資金協力が要請された。

プロジェクト内容

本計画では、要請11サイトから施工アクセス等に問題がある3サイトを除いた8サイトについて優先順位付けを行い、予算の制約を踏まえて上位4サイトを協力対象に選定、第一優先の一般教室棟、事務管理棟、多目的棟、便所棟、教育家具及び上位3サイトについては第二優先の簡易体育館を含めて整備を行った。コミュニティ開発支援無償による現地施工業者を活用した施工を前提に、設計内容は現地標準設計に準じた分棟式、切妻屋根・平屋建ての計画とし、方位と敷地勾配を考慮して各建物を渡り廊下で連結しながら平行配置し、最奥にアイストップとなる簡易体育館を置く構成とした。

  • 計画地    モザンビーク
  • 構造     鉄筋コンクリート造、平屋建て
  • 敷地面積   18.75ha
  • 建築面積   12555.64㎡
  • 延床面積   12555.64㎡
  • 施工     CETA Engenharia e Construção(Lot1,2), L. Duarte Dos Santos Lda(Lot3)
  • 竣工年    2015年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理