マジュンガ州母子保健施設整備計画
背景
マダガスカル共和国は主要感染症の撲滅、母子保健サービスの改善、レファレンス体制の強化、栄養状況の改善を重要な課題とし、国際機関や二国間ドナー、NGOの協力を受け、保健・医療サービス改善を行なっていた。マジュンガ州では多くの住民が州内の僻地に居住しており、保健サービスへのアクセスが非常に悪い状況にあり、妊産婦・乳幼児死亡率、母子栄養失調率及びエイズ等感染症罹患率の増加が深刻な問題となっていた。日仏技術協力プロジェクト「マジュンガ大学病院センター総合改善計画」では高次医療機関であるマジュンガ大学病院と地域を結び付けるというアプローチのもと、州内レファレンス体制と地域保健・公衆衛生サービスの改善に寄与してきた。しかし、現在の施設環境・運営体制は、強化改善に向けた中心的な役割を担う状況にないことから、マジュンガ州における母子保健センターの建設のための無償資金協力を要請した。
プロジェクト内容
マジュンガ州における妊産婦および乳幼児の死亡率が低下すること上位目標に、特に州の母子保健の改善をプロジェクト目標とし、マジュンガ大学病院の構内に母子保健センターの建設と医療サービスに必要な医療機材調達を行った。また、本計画施設における研修活動との連携のため、本施設の周辺にある保健センターへも基礎的機材調達を行い、効果的な計画が取りまとめられた。
施設:救急、分娩、手術、集中看護、病棟、管理・サービス部門、研修、研究、管理・サービス部門
設備:電気設備、給排水衛生設備、換気設備、防災設備他
機材:外来処置、救急機材、産科関連機材、新生児科関連機材、手術室関連機材、病棟機材、研修機材、保健センター用機材