リロングウェ中等教員養成校建設計画
背景
マラウイ国の中等教員は、国内で唯一の中等教員養成機関であるドマシ教員養成校が年間400人前後を養成している他、大学レベルの教員養成機関として公立マラウイ大学とムズズ大学が中心となり年間500人近くの卒業生を輩出していた(当時)。 しかしながら、就学者の約3割は資格のアップグレードを目的に入学した現職の中等教員であり、教職を志望しない学生もいることから教職に就く割合は全体の5割程度にとどまっていた。 さらに、現職教員の退職・離職等による減少率が新規養成数を上回る状況が続いていたことから、新たに必要とされる教員数の確保は極めて困難な状況となっていた。
このような背景のもと、マラウィ政府は、新たな教員養成学校としてリロングウェ教員養成校建設を計画し、日本の無償資金協力により実施された。
プロジェクト内容
本計画は、コミュニティ開発支援無償による現地施工業者を活用した実施が前提となっているため、現地工法を全面的に採用し、改良土質ブロックによる組積造によって、教室、講堂、住居と多様な建物が設計された。