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コートジボワール小学校建設計画

背景

象牙海岸共和国では、1980年代以降経済悪化によって初等教育施設の建設整備が遅れ、就学率低下の原因になっていた。また、予算の不足から既存施設の更新も行われず、1995年当時全国の小学校の30%にあたる教室が緊急の改修を必要としていた。このような状況に対し、国民教育省はアフリカ開発銀行の援助による学校建設とともに、日本政府への無償資金協力の要請をおこなった。

プロジェクト内容

新設する教室棟は、既存棟との景観上の調和に配慮し、できる限り東西軸に平行の配置として、教室への直射日光の照射を避ける計画とした。また、壁面に雨がかからないように庇を出し、汚れを防止と耐久性向上を図った。教室の2方向は建具を設けず、穴あきブロックの大きな開口として自然採光、通風を確保した。
将来の維持監理、修理を考慮し、現地で調達可能な材料の使用を徹底するとともに、現地の技術をもって建設できるよう配慮した設計を行った。

  • 計画地    象牙海岸
  • 構造     鉄筋コンクリート造、平屋~2階建て
  • 延床面積   70校、390教室、合計50650㎡
  • 竣工年    1995年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理
  • 備考     建築主:象牙海岸共和国 国民教育省