ベトナム第四次初等教育施設整備計画
背景
ベトナムからの要請に基づく全30省610教室の初等教育施設整備(増設、建て替え)計画については、日本の無償資金による第一次、第二次、第三次計画の実施によって9省における整備が実施されてきた。しかし同計画の第一優先地域とされる16省のうち7省での計画は未着手であり、緊急な実施が求められていた。同地域は毎年の台風被害によって施設状況の悪化が進んでおり、そうした状況を改善すべく、引き続いて7省すべてを対象とする第四次の無償資金協力が要請された。
プロジェクト内容
本計画では、ベトナム中部沿岸地域南部の6省(クァンナムダナン、クァンガイ、ビンディン、フーイェン、カィンホア、ビントゥアン)及び北部沿岸地域のクァンニン省の7省80校において、計1,000教室と教育機材の整備を行う。いずれも台風被災地域に当たり、強風や洪水に対する十分な配慮を行った。校舎は2階建て外廊下式の単純な形状(板状)とそ、3次計画までは設置していた多目的室は、教室数を最大化するため、設けていない。