Projects

アンチラベ農業機械化訓練センター拡張・機材整備計画

背景

マダガスカル共和国政府は、国家開発計画を定めた「マダガスカル行動計画」の中で、貧困削減と食糧安全保障の観点から2012年までに米の自給を達成し、さらに現在の水準の2倍にまで生産量を引き上げることを目標とし、①農業機械化、②農民組織化、③種子の改良、④肥料の普及を図った。また、農業・農村の活性化のために地域にあった適正な機械化農業の推進や小農機具を中心とした開発と普及を目指して「農業機械化政策」を推進した。
アンチラベ農業機械化訓練センター(CFAMA)は、マダガスカル共和国唯一の農業機械に特化したセンターであり、農業機械化政策を実施する上で重要な地位を占めていた。しかし、施設および研修に必要な機材は老朽化が進み、研修実施に支障をきたしていた。
マダガスカル共和政府はかかる背景から我が国に対し、施設の新築、改修および機材整備を内容とした無償資協力を要請した。

プロジェクト内容

本計画では、初等・前期中等・後期中等教育修了各レベルの農業機械化研修コース等を対象に、その実施に必要な施設及び機材の整備を行った。弊社の担当した施設整備にはメインサイト(イヴォリ地区)での教室棟、講堂棟、ワークショップ棟、トラクター格納庫、寄宿舎の建設に加え、圃場のあるインダフィ地区での管理・簡易宿舎棟、トラクター格納庫等の建設が含まれる。プロジェクトではその他、関連土木工事(取水口改修)及び研修用機材の調達が行なわれた。

  • 計画地    マダガスカル
  • 構造     鉄筋コンクリート造、平屋・2階建て
  • 延床面積   4620㎡
  • 竣工年    2008年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理
  • 備考     NTCインターナショナル(旧太陽コンサルタンツ)への補強