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保健人材養成機関施設・機材拡充計画

背景

モザンビーク国では貧困削減に向けて「絶対貧困削減計画(PARPA)」を策定し、保健分野を取り組むべき主要課題の一つとして捉えている。同分野では「保健セクター戦略計画(PESS)」に沿って医慮サービスへのアクセス拡大、保健サービスの質の向上を最優先課題と位置付け、保健医療機関の増設及びサービス網の整備再編と、そのために必要な医療従事者の養成に取り組んできた。人材養成については2006年以降、「保健人材育成計画(2006-2010)」及び「保健人材追加育成計画(2006-2009)」により従来の4割増しの人材育成が計画されたが、実施のための十分な施設や機材を欠いており、養成機関の早急な拡充整備が求められていた。
かかる背景の下、全国の保健人材養成機関13か所の施設・機材の拡充整備を行うものとして本プロジェクトが計画され、日本の無償資金協力による実施が要請された。

プロジェクト内容

本プロジェクトでは、全国の既存保健人材養成機関5か所(ナンプラ、ベイラ、ペンバ、ニャマタンダ、マシンガ)における施設整備と、12か所(前記5か所及びマプト、リシンガ、テテ、シモイオ、モクバ、イニャンバネ、シクンバネ)における機材整備を実施した。施設内容は教室、多目的演習室及び学生寮とし、それぞれの不足数と敷地の制約を踏まえて規模を設定、敷地内既存施設との動線及び機能連携に留意し、配置、平面計画を行った。また、屋根形状や軒高等、サイトごとに異なる既存建物の設計仕様に対する調和に配慮し、各サイトでの細やかなデザインを心掛けた。

  • 計画地    モザンビーク
  • 竣工年    2007年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理