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カメルーン第二次小学校建設計画

背景

カメルーンでは1986年以降の経済悪化により、95年まで教室の新規整備・修繕が行われず、教員養成校の閉鎖による教員不足、家庭の貧困化によるドロップアウトの増加なども相俟って教育現場は荒廃し、就学率の大幅な低下を招いていた。緊縮財政から、86年以降に行われた教室建設は日本とイスラム開発銀行の援助によるもののみで、人口増加に伴う教室の過密化と施設老朽化による教育環境の悪化が進んでいた。こうした状況の下、政府は2000年策定の教育セクター戦略実施計画において、2003年までに2,500教室、2010年までに11,000教室の建設が必要と算定し、中央、西部、南部州にける46小学校の建設について日本の無償資金協力を要請した。

プロジェクト内容

中央州、西部州、南部州において46サイトの調査を行った結果、31校437教室を協力対象とすることとなった。施設内容は一次計画に準じることを基本としつつ、教室、校長室、便所のほか、供与した教材類を収納する倉庫と教職員会議や授業準備、PTA活動、地域保健活動等を想定した多目的室を新たに計画した。施設は周囲の環境に合わせて平屋建て又は2階建てとし、一次計画で確立した標準工法を発展させ、耐久性、機能性、施工性を高めるとともに一層のローコスト化を目指して細部の改良を行った。

  • 計画地    カメルーン
  • 構造     鉄筋コンクリート造、平屋~2階建て
  • 延床面積   31サイト、437教室、合計26805㎡
  • 竣工年    2004年
  • 業務内容   基本設計、実施設計、工事監理