Projects

日本ミャンマー・アウンサン職業訓練学校整備計画

背景

ミャンマー国では産業界が必要とする技能労働者が大幅に不足しており、経済成長の阻害要因となることから、大学教育や職業技術教育・訓練(TVET)を通じた人材育成と雇用創出が重点政策となっている。実践的な技能労働者の育成を期待される職業訓練機関では、その教育・訓練の質が低く産業界や民間企業のニーズを踏まえた教育・訓練内容となっていない。このような状況の中、JICAは教育セクター全般の中で職業技術教育・訓練の現状の概要を捉え、技術短大の新設のための技術協力プロジェクトと無償資金協力が構想された。

プロジェクトの内容

本プロジェクトは最大の商業都市ヤンゴンに新たに設立される職業訓練短大(JMASVTI)のために必要な施設建設と訓練用機材の調達を行う。JMASVTIは自動車技術科と電気工学科からなり、技術協力プロジェクトにより運営・教育支援がされており、派遣専門家の意見も取り入れて計画内容を決定した。幹線道路に沿って、印象的なスクリーン壁の教育棟は一般教室、電気工学の実習室、理科実験室や講堂からなり、この裏側に自動車整備ワークショップがある。このほかに学生寮も計画したが、2021年2月に起きた政変による3年間の中断の結果、再開のためのスコープカットの対象となった。

  • 計画地    ミャンマー
  • 施工     鴻池組
  • 竣工年    2025年
  • 備考     JV (山下設計、パデコ、インテムコンサルティング)